日本酒

仙禽を探究する

仙禽はどんな日本酒で、どんなおつまみと相性が良いのでしょうか?

本記事では、仙禽の特徴的な製法や香り・味わいの魅力、さらにおすすめのおつまみまで詳しくご紹介します。

私自身、数多くの日本酒を飲んできた中でも特にお気に入りの銘柄で、爽やかさとバランスの良さが際立つ一本です。

ぜひこの記事を読んで、仙禽の魅力をより深く知り、その美味しさを楽しんでください!

仙禽はどんな日本酒?

「仙禽(せんきん)」は、栃木県さくら市にある「せんきん」さんが醸す日本酒です。

「江戸返り」というコンセプトを掲げ、全て生酛造りという伝統的な製法で仕込まれています。

生酛とは、乳酸菌を人工的に添加せず、天然の乳酸菌で発酵させる古来の手法です。

この製法により、チーズやヨーグルトのような香りが感じられ、しっかりとした酸味のある味わいが特徴となります。

今回は「仙禽モダン 初槽(はつぶね)なかどり」をいただきます。

こちらは、地元・さくら市で栽培された山田錦を使用しており、いわゆる「テロワール」(その土地の風土や気候を活かした酒造り)にこだわっている一本です。

搾りたてをそのまま瓶詰めしているとのこと。

山田錦は兵庫県をはじめ、広い地域で栽培されていますが、育つ土地によって味わいが変わるのも面白いところです。

さくら市の山田錦が、どのような味わいを引き出してくれるのか、とても楽しみですね。

それでは、早速いただきます!

仙禽の香り・味わい

香りは、生酛由来のヨーグルトのような乳酸香に加え、メロンを思わせるフルーティーな香りも感じます。アルコール感は控えめで、全体としてとても心地よい香りです。

味わいは、口に含んだ瞬間に微炭酸のピチピチした刺激感とちょうどいい酸味が広がり、非常に爽やかです!初槽らしいフレッシュさの中にも、おりがらみならではのまろやかなお米の旨みがしっかりと感じられます。

使用されている山田錦は本来、芳醇な味わいが特徴ですが、仙禽の山田錦はややすっきりとした印象。甘口でも辛口でも無く、非常にバランスの取れた仕上がりです。

アルコール度数が13度と低めで、ボディは軽やか。後味にはキレがあり、余韻も爽快です。

思わずスイスイと飲み進めてしまう、そんな魅力のある日本酒ですね!

仙禽に合うおつまみ

爽やかな味わいなので、素材の味を生かしたあっさり系のおつまみが合うと思いきや、意外にも手羽先の照り焼きとバッチリ合いました!タレの甘みと、仙禽の爽やかさが絶妙に調和しています。

そのほか、カツオのたたきや醤油ベースのちゃんこ鍋とも合わせてみましたが、どちらも相性は抜群でした。

爽やかさの中にも生酛由来の酸味がしっかり効いているので、ある程度しっかりとした味付けのおつまみにもよく合う一本だと思います。

まとめ

「仙禽(せんきん)」は栃木県さくら市の酒蔵「せんきん」が手がける日本酒で、全ての酒が伝統的な生酛造りによって仕込まれています。

人工的な添加物を使わず、天然の乳酸菌で発酵させるこの製法により、ヨーグルトやチーズのような乳酸香と、しっかりとした酸味が楽しめるのが特徴です。

今回いただいた「仙禽モダン 初槽 なかどり」は、地元産の山田錦を使用した「テロワール」を大切にした一本。

香りはメロンのようなフルーティーさと乳酸由来の爽やかさがあり、口に含むと微炭酸の刺激とともに、フレッシュでバランスの取れた味わいが広がります。

アルコール度数は低めの13度で、軽やかで飲みやすく、後味もスッキリ。

おつまみには、手羽先の照り焼きやカツオのたたき、醤油ベースの鍋料理など、ややしっかりめの味付けとも好相性。

仙禽は、伝統的な製法と現代的な感性が見事に調和した、日本酒の新しい魅力を感じさせてくれる一本です。