秋田県八峰町の蔵元・山本酒造さんが手がける日本酒「山本」シリーズは、白神山地の湧水を使用した、まろやかながらキレのある酒質が魅力です。洗練された味わいと個性的なラベルデザインで、多くの日本酒ファンを魅了しています。
今回はその中でも春限定の「山本 純米吟醸 生酒 うきうき」をいただきました。実際に飲んで感じた香りや味わいの特徴、そしておすすめのおつまみとのペアリングまで詳しくご紹介します。
山本はどんな日本酒?
「山本」は、秋田県八峰町にある山本酒造さんが醸す日本酒です。
特徴的なのは使用する水で、白神山地の湧水を使って仕込まれています。この湧水は超軟水で、「山本」の酒質に非常によく合っているとのことです。
また、自社で精米を行なっており、平均して50%まで磨いているそうです。50%といえば、純米大吟醸クラスの精米歩合ですね。高精白によるキレの良さが特徴です。
山本はロゴに重量感があり、ラベルの色もバラエティ豊かで個性的です。今回はその中から、「山本 純米吟醸 生酒 うきうき」をいただきます。
春をイメージした鮮やかなピンクのラベルが印象的です。お酒はうっすらと「おりがらみ」になっています。

山本の香り・味わい
香りは、メロン、パイナップルを思わせる、非常にフルーティな印象です。
味わいは芳醇で、口に含むと甘みがふわっと広がります。超軟水を使用しているためか、全体的にとてもまろやかですね。余韻は短めで、スッとキレよく引いていきます。
使用米の「吟の精」は本来すっきりとした味わいが特徴ですが、このお酒からはしっかりとした芳醇さを感じます。
アルコール度数が14度とやや低めですが、軽さはあまり感じず、適度なボディ感があります。ちょうど良い重みで、飲みごたえも十分です。
山本に合うおつまみ
「山本」は甘みがあり芳醇なので、最初は味のしっかりしたおつまみが合うかなと思ったのですが、実際には魚介の素材の旨みを引き出す醤油、味噌ベースの味付けと特に相性が良いと感じました。
なかでもおすすめはカンパチのお刺身。カンパチの甘みと、「山本」の甘みが見事に調和し、まさに抜群のペアリングです。
他にも、カツオのたたきやホタルイカ、さらにはお味噌汁とも良く合いました。どれも「山本」のまろやかさと調和し、より味わいが引き立ちます。
総じて、和食全般と幅広くマッチするお酒だと感じました。食中酒としても優秀ですね!

まとめ
「山本 純米吟醸 生酒 うきうき」は、白神山地の超軟水を使ったまろやかで芳醇な一本。メロンやパイナップルを思わせるフルーティな香りと、ふんわりと広がる甘みが魅力です。アルコール度数は控えめながら、しっかりとした飲みごたえもあります。
おつまみは、カンパチのお刺身やカツオのたたき、ホタルイカなど、魚介系和食と相性抜群。味噌汁との意外なマリアージュも楽しめます。
春らしいピンクのラベルとともに、季節を感じながらゆったりと楽しみたい一本でした。日本酒初心者の方にも、通の方にもおすすめです!